熱血を科学する -頼むから誰か俺を止めてくれ-
熱血なんぞ科学するって俺はどこに向かってるんだ?
誰か止めてくれよ頼むから。
…ふと思ったのだが日本人って意外とクールだよな普通一般。
で、隣韓国とか台湾は熱い。
中国は国が広いからなんともいえないけど、割とクールだ。
とかこうやって見ていくと、中東とか熱いしラテン系も熱い。
でゲルマン系とかアーリア系はクールな。
人種だけじゃないような気もする。
気候やそういうものが結構あるのではないだろうか?
気候が割と安定(穏やかではなく)しているところでは、
熱血って生まれやすいのではないか?
やっぱあと社会的に熱血になりやすいとこと、そうでないところ
ってのはあるよな。
日本って高度成長期とかその辺では結構熱血って居たんだよ。
バブル崩壊後は完全にいなくなったけど。
あれだ、人間がその力を何かにぶつけようとするとき、
冷静ではやれないことって結構あるんだよな。
熱くなって何かをやっているとき、ふとわれに返ると、
「俺は何をやってたんだ…」って後悔することがある。
アドレナリンなりドーパミンなりといった交感神経系がフルに働かないと、
そんなことをやってられるかってことになってしまう。
で、そんなことやってられるかって奴ばっかりだと、社会全体が結局は萎縮してしまう。
だが、逆に脳内麻薬出っ放しだと、911やアメリカや戦前みたいに暴走を引き起こす。
(日本人はクールなのを抑えるため覚せい剤打ったりしてたしな…)
よく漫画の主人公パーティでも熱血野郎とクールな奴が組んでいる。
どっちか一方だとバランスはいいとはいえない。
それは人体にも言えることで、交感神経と副交感神経によって
コントロールされている。交感神経は熱血のほうに、副交感神経は
クールのほうに制御するものだ。
どっちか一方が暴走したらそらもうえらいことになる。
社会も人間もそれが言えるわけだな。
あと、人間ってのは人間で出来ること(と思えるなら)には闘えるが
人間以上の力には勝てないから絶望してしまう。
どういうことかというと、あまりに巨大な勢力や自然にはふつう人間は
勝てないわけで、そういう現象を繰り返し経験すると人間ってのはあきらめがちになる。
というよりそれに備えないと仕方が無いのだ。
戦争でも天災でも怪物でも、とにかく人間に勝てないものには
それに対する対策を講じるしかないのだ。
特に日本は地震やら台風やら火事やら起きやすい土地柄で、
石造りの家なんか作っても、マグニチュード8の前ではまさに風の前の塵に同じだ。
怪獣映画なんか見てもそうだ。ゴジラに勝てる方法なんかあるわけがない。
ハリウッドの怪獣映画なんかだと、怪獣が弱い、ひたすら弱い。
あんだけ弱けりゃどうとでも始末できそうだ(除くエイリアン&ターミネーター)。
究極の熱血は相手の強さがどうだろうと熱血を押し通すことだろう。
目的のためなら。戦場で、天災と、怪物と戦い抜き撃退する。
もし圧倒的に相手が強いと、たとえ死んだとしても仕方が無い、
と絶望に似た諦めをするほか無いわけだが、それでも目的のためなら自滅、
あるいは両方滅びるというのもまた美学かもしれない。
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色は 盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず ただ春の世の夢のごとし
猛き者も遂には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ
(平家物語)
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